2025年度(令和7年度)税制改正:生命保険料控除の拡充(子育て世帯向け)をわかりやすく解説!
2025年度の税制改正で 子育て世帯向けの生命保険料控除が拡充 されることになりました。この改正は 「103万円の壁」対策 などと同じく、子育て支援税制 の一環として行われるものです。
🔹 改正のポイント
(1) なぜ改正されるのか?(趣旨・背景)
子育て世帯では、親が万が一のときに備えて 生命保険に加入するニーズが高い です。しかし、現在の 生命保険料控除の限度額(最大4万円)では、十分な補助とは言えません。そこで、扶養控除の見直し などと一緒に、生命保険料控除の適用限度額を 4万円→6万円 に引き上げ、負担を軽減することになりました。
🔹 改正後の内容
➡ 23歳未満の扶養親族がいる場合、生命保険料控除が増える!
具体的には、以下のように変更されます。
対象 | 改正前(現在) | 改正後(2026年から) |
一般生命保険料控除の限度額 | 4万円 | 6万円 |
旧契約の生命保険料控除 | 4万円 | 6万円 |
生命保険+介護保険+年金保険の合計控除限度額 | 12万円 | 12万円(変更なし) |
📌 ポイント
23歳未満の子どもがいる人は、生命保険料控除の適用限度額が 4万円→6万円にUP!
ただし、介護保険や個人年金保険と合計して12万円を超える場合は、増額の恩恵は受けられない。
🔹 具体的な控除額の計算方法(簡単に解説!)
(1) 一般の生命保険料(新契約)の控除額
👉 年間の生命保険料がどのくらいか? によって、以下の計算式が適用されます。
年間の保険料 | 改正前(現在の控除額) | 改正後(23歳未満の扶養親族あり) |
20,000円以下 | 保険料の全額控除 | 30,000円以下なら全額控除 |
20,000円超40,000円以下 | 保険料 × 1/2 + 10,000円 | 保険料 × 1/2 + 15,000円 |
40,000円超80,000円以下 | 保険料 × 1/4 + 20,000円 | 保険料 × 1/4 + 30,000円 |
80,000円超 | 一律40,000円 | 120,000円超なら一律60,000円 |
📌 ポイント
年間の生命保険料が30,000円以下なら全額控除!
控除の最大額が40,000円 → 60,000円にアップ!
年間12万円以上の支払いなら、6万円の控除が受けられる!
🔹 適用開始はいつ?
2026年(令和8年)分の所得税から適用されます。つまり、2026年の確定申告(2027年3月)から反映 されます。
🔹 影響と対応策
すでに12万円の控除枠を使い切っている人 は、この改正の恩恵は受けられません。
今後、個人住民税(市・県民税)でも同じ改正が行われるか注目!
子育て世帯は、保険の見直しで節税メリットが増える可能性あり!
🔹 まとめ
✅ 2026年から、23歳未満の子どもがいる世帯は、生命保険料控除の上限が4万円→6万円にUP!✅ 年間30,000円までの保険料は全額控除される!✅ 所得税の節税が期待できるが、合計控除12万円の枠を超えると恩恵はなし。✅ 住民税の改正があるかどうか、今後の発表に注目!
この改正によって、子育て世帯の税負担が軽減されるため、生命保険を活用した節税対策 を検討する価値がありそうです!
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